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目が覚める

7月30日

「○○さ~ん」、という声。ただ、まだ眠いので寝ると、さらに「○○さ~ん」と呼ぶ声で目が覚める。前に手術した時と同じだ。痛みはない。手術室から病室へ移るところらしい。ガラガラ言ってベッドが移動している。部屋に到着。酸素吸入マスクを着ける。導尿のための管、出血を確認するためのお腹に刺さった管。両手には点滴のカテーテル、と、人造人間のように身体に管が刺さっている。ああ、手術したんだという実感が出てきた。

奥さんがいた。どうやら先生に説明を受けたらしい。取り除いた腎臓も見せてもらったようだ。もちろん私は見ていない。かなり大きかったようだ。

腹全体には腹帯といって、コルセットのようなものが巻きつけられているが、術後に出血のチェックをするので開けてもらったが、意外と大きな傷らしいというのが分かった。まだ麻酔が効いているので痛くはない。今晩は、痛くて眠れないだろうなという恐怖感があるが、まあ、その時だと思って寝た。

奥さんも8時ぐらいには帰った。

当日は思ったほど痛くなかった。麻酔がきいているのか、朝まで眠ることができた。